大人のラグビービッグバン・第7章 1999年宇宙の旅 | ラグビージャパン365

大人のラグビービッグバン・第7章 1999年宇宙の旅

2012/08/28

文●永田洋光


 

スター・ゲイト(星の門)へ

神戸製鋼V7の軌跡は、明確に一つの方向性を指し示していた。日本の “ モラトリアム下のドメスティックなラグビー ” を “ 世界に通じる大人のラグビー ” へと転換すること――彼らのすべての言動は、その一点に向けられている。

V1以前の84年度に当時の東山勝英主将のもとで、モラトリアム・ラグビーの象徴である監督=子供を管理する存在(コーチではない)=制度を廃止して始まった彼らの “ オデッセイア=長い旅 ” は、86年度の林敏之主将の時代に練習を週3回へと減らし、翌87年度にはコーチ制度も廃止する極端な自主管理組織へと移行しながら、加速に必要な勝利を探しあぐねていた。

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